「コロナで実習が中止になったらどうするんだろう…?」
そんな記事を以前書きましたが、実際に私の身に起こりました。

2020年4月6日から当院で臨床実習(2か月)に参加する予定だった大学生4名が、学校判断で中止となりました。
中止となった学生はどのような1日を過ごしているのか、大学の先生に聞いてみました。
コロナで臨床実習が中止になった学生の過ごし方
「臨床実習が中止になって学生は何をして過ごされているんですか?」

自己学習をして5月以降の臨床実習に参加できる準備をしています
コロナで臨床実習が中止となっても、まだ4月なのでリカバリーが利くとのこと。
通常、臨床実習は4月から9月の6か月間で、2か月間の実習を2回実施します。
それが今回、4・5月の臨床実習が中止となったので、6・7月、8・9月の実習参加に備えて勉強しているとのことでした。
「学校は開放しているんですか?」

マスク着用と手指衛生を義務づけて、大学は開放しています
大学は学生の学びの場として開放しているとのこと。
ただし、マスクと手洗いは必須で、毎朝検温もしているらしい。
当然、一般開放はしていません。
「感染を恐れて学校に来ていない学生はいますか?」

4年生はすでに授業がないので、学校に来なくても問題ないと判断しています
ただ下級生は、カリキュラムの問題もあるので体調に考慮して通学してもらっています
4年生は学校に来なくてもOKだけど、3年生以下は学校に来ている様子。
本当はそれも良くないんですけどね。
密室環境を避けたり、講堂での授業回数を増やすなどして対処しているとのことです。
「今後もコロナが影響し続けたら実習はどうしますか?」

基本的には中止にする方向で検討しています
このままコロナが年末まで猛威を振るっていたら、臨床実習は中止にするそうです。
でもできれば実習には参加してほしいと思っているそう。
コロナは収束してほしいですね。
「年末まで実習が中止になったら単位はどうするんですか?」

課題を出すなど、実習に参加できない不利益を与えないように配慮する予定です
実習が中止になったら、課題を出して臨床実習に近い体験をさせていくそう。
具体的には
- 症例レポートの作成
- 臨床実習モデルカリキュラムによる水準の獲得
- 診療参加のデモンストレーション
- 実技テスト
- 筆記テスト
など。
これらを臨床実習と同等の時間数(320時間)行っていくそうなので、かなり大変かもしれませんね。
「コロナによる実習中止で留年等は考えられますか?」

学力不足などによる留年はあり得ますが、新型コロナが原因で実習が中止になっても、留年することはないと考えています
コロナで実習に行けなくなっても、代替え案やカリキュラムの見直しなどで単位取得はできるので、留年や退学などにはならないそう。
合わせて、国家試験も開催されるのであれば、無事に受けられるそうなので安心してください。
まとめ
今回、新型コロナウィルスによって臨床実習が中止になる学生が出ました。
大学側の考えとしては
- 6月から実習に入れるように準備をしている
- 新型コロナが長引いたら実習は中止する
- 実習中止の場合、代替えの課題やプログラムを検討している
- 新型コロナの影響で実習中止になっても留年や退学になることはない
ということが分かりました。
学生は次の実習に向けてしっかり勉強しておくべきです。
体調管理にも気を付けてくださいね!