【臨床実習】理学療法学生の治療プログラムの立て方の基本




治療

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治療プログラム立案は臨床実習の最大の難所です。

単にプログラムを立てるだけでなく、実際に実行して効果を出さなければなりません。

そんな治療プログラムの基本的な立て方をお伝えします。

 




【基本1】ICFで問題点を抽出する

【ICF】実習でICFを書き出した後はどうする?考察へのつなぎ方【臨床実習】≫でも話していますが、ICFを使って問題点を明確にすることが重要です。

問題点を抽出し、その問題点を解決する術を考えるのが「治療プログラム」だから。

 

まずは問題点を洗い出します。

問題点にはいくつかの分野に分かれることがおおいです。

 


【身体機能・身体構造分野】

  • 可動域制限
  • 筋力低下
  • 身体欠損
  • 変形

など

 

【心身機能・認知機能分野】

  • 認知症
  • 高次脳機能障害
  • 恐怖感
  • 拒否

など

 

【環境分野】

  • 自宅の構造が悪い(エレベーターのない5階など)
  • 手すりが無い
  • 介助者が居ない
  • お金がない

など

 

【社会的分野】

  • 仕事復帰
  • 家事
  • 子育て

など


 

ICFで挙げた問題点がどの分野に分類されるのかを考えていきます。

そして、臨床実習でアプローチしていくのは主に【身体機能・身体構造分野】と【心身機能・認知機能分野】になります。

 

この分野がある程度確立されれば【環境分野】と【社会的分野】の改善に繋がっていくことが多いので、まずは可動域の向上や筋力の向上などを考えていけばいいと思います。

 

身体機能・身体構造の治療プログラムを立てる

例えば「関節可動域の低下」があるから「関節可動域エクササイズをする」というのは間違いです。

それは治療プログラムとは言えません。

 

膝の屈曲制限1つを考えても

  • スクリューホームムーブメントの消失
  • 膝蓋骨の動きの悪さ
  • 筋肉の過緊張
  • 痛み
  • 腫脹
  • 浮腫
  • 皮膚・筋の短縮

 

などの原因があります。

膝の屈曲制限が何が原因で起こっているのか?を考え、それに適した治療プログラムを立てなければなりません。

 

膝の屈曲制限=可動域制限ではありません。

膝の屈曲制限の原因が…

 

  • スクリューホームムーブメントの消失→正しい関節運動の学習
  • 膝蓋骨の動きの悪さ→パテラの可動性を出す
  • 筋肉の過緊張→ホットパックなど
  • 痛み→除痛
  • 腫脹→圧迫・挙上・冷却などによる緩和
  • 浮腫→圧迫・挙上・温熱などによる浮腫除去
  • 皮膚・筋の短縮→ストレッチ

 

と、このようなプログラムになります。

関節可動域を向上させたいのですが、その原因によってプログラムは変わります。

 

学生にはここを目指してほしいんです。

膝の屈曲が制限されている、という事実から、もう一歩踏み込んでください。

「なんで屈曲が行かないんだろう?」と、踏み込んで考えると、治療プログラムが立案できます。

 

心身機能・認知機能の治療プログラムを立てる

心身機能や認知機能の治療プログラムは難しいと考えがちですが、そんなに難しいことではありません。

ただ時間が凄くかかるので難しいイメージを持ってしまってるだけなんです。

 

たとえば「車いすのブレーキを必ず忘れてしまう」という患者に対してどうアプローチするか。

方法はいくつかありますね。

 

  • 毎回声掛けして認識してもらう
  • ブレーキレバーを延長する
  • 張り紙をする
  • ブレーキを掛ける練習をする

 

その患者にとって、どれが適切か?を考えます。

もしも、どれも不可能だったらどうしましょう。

 

そしたらもうこうするしかありません。

  • ブレーキを掛けなくても立ち上がれるような練習をする
  • 車いすを外す

 

つまり立ち上がり練習や歩行練習をたくさんして車いすなしの生活を目指す、というもの。

こんなアプローチも良いと思いますよ。

 

認知機能や高次脳機能はなかなかすぐに改善しません。

でも、あなたが1か月という短い期間で患者に改善を求めるなら、なるべく早く効果の出る方法を考えていきたいですよね。

 

その他にも…

 

  • 日付を忘れる→カレンダーを一緒に作る
  • 左半側空間失認→環境整備
  • 恐怖心→痛みのない動作、安心できる動作を理解させる
  • ストレス→外気浴、散歩、レクリエーション活動の参加など

 

正解はありませんので、いろいろな事を試してみてください。

 

関節可動域練習、筋力強化の方法を知る

多くの学生は、筋トレの方法を知りません。

「大殿筋鍛えて」と言っても、何をしていいか分からない人が多いのではないでしょうか?

 

解剖学や運動学を知っていても、実際に運動の方法をしっていなければ治療プログラムは立てられません。

まずは、運動を知るべきです。

 

まず思い浮かぶのが、小学校から高校までに行った運動です。

柔軟体操や、筋トレ、運動などはいろいろと習っているはず。

それを応用しましょう。

 

腕立て伏せや腹筋、スクワットなどは誰でも知っている運動ですよね。

ラジオ体操なんかも、誰でも知っています。

その動作をリハビリに応用しましょう。

 

ラジオ体操はダイナミックストレッチの部類に入るので、一度通して体操してみてどこが伸びるかを確認してみるといいかもしれませんね。

 

筋トレで大事なのはMMTです。

MMTは教科書を開くと、どこの筋を評価するのか?が書かれています。

つまり、そのMMTと同じ動きをすれば、対象となる筋が鍛えられるんです。

それを思い浮かべれば簡単ですね。

 

大殿筋を鍛えてと言われたら、MMTの大殿筋のページと同じ運動をさせればいいだけ。

腹臥位に慣れない人用に、別法まで載ってるんだから活用しない手はありませんよね。

 

当然、ROMなら評価学のROM-テストのページを開いて、そこに載っている代償動作に気を付けながら動かしていくだけです。

参考可動域まで改善すれば全く問題ないでしょう。

 

まとめ:治療プログラムは問題点を解決するためのものを!

治療プログラム立案に正解はありません。

問題点が改善すれば、どんな方法でもOKだと思います。

 

ただ、問題点が「なぜ」起きているかを考えなければ、治療プログラムを立ててもバイザーからは不満に思われるでしょう。

可動域が上がらないのはなぜか?

それを考えた結果、治療プログラムは立案できるんです。

指導者から「もっと深く考えろ」と言われるのはそういう事だと思います。

 

そして、治療の方法も沢山学んでください。いまでは教科書以外にもyoutubeでも色々な運動方法が出ています。

その方法が本当に効果があるかはわかりませんが、参考にする価値はあると思いますよ。

困ったらネットで調べてみてくださいね。

 

たとえば「大殿筋 鍛え方」「大殿筋 腰痛あり 鍛えたい」とかね。