【評価】MMTを実施するときの注意点!実習生が気を付けるポイント




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「MMTを評価する時に指導者に見られて緊張する…どこを見てるんだろう?」

 

実習で評価をしているときに、指導者に見られると緊張しますよね。

なぜ緊張するかというと、「どこを見られているか分からないから」です。

 

指導者が実習生の「どこに着目して観察しているか」観察しているかを知れば、MMTだろうがROMだろうが怖くありません。

今回は、実習指導者が臨床実習生のMMTのどこを見ているか?をお伝えします。

 

その部分に気を付けて実施すれば注意されることも怒られることもないでしょう。

 

【参考文献】

 

 




実習生がMMTをするときに実習指導者が見るポイント

実習生がMMTをするときに実習指導者が見るポイントは5つです。

 

  1. 声掛けは適切か
  2. 評価項目は適切か
  3. 抵抗の位置・強さは適切か
  4. 基本肢位が取れない場合を考えているか
  5. 時間内に終わらせることができるか

 

主にこの5つに着目しています。

 

声掛けは適切か

MMTで最も重要なのは、患者への説明です。

MMTは説明するのも難しいのですが、相手に理解させるのもかなり難しいんですよね。

 

膝関節伸展のMMTの説明をするときに、教科書通りにやってもいいんですが、それでは理解できない方も当然います。

しっかりと相手を見極め、分かりやすい声掛けをしていきたいですよね。

 

例えば、「膝を伸ばしたままキープする」という言葉を「膝を伸ばしたまま保持する」としたり

「抵抗に打ち勝って」という言葉を「私が押すので負けないように」という言葉に置き換えるなどの配慮が必要。

 

また、抵抗を加える際も、いきなり抵抗を加えるのでなく

「いきますよ!せーの、、、はい!力入れて!」

と言うように相手に少し余裕を持たせるような声掛けの仕方をする実習生は高評価を貰えます。

 

一番ダメなのは、上手く説明できないこと、そして声が小さいこと。

まずは教科書通りの声掛けを元気に言えるように練習してみてはいかがでしょうか。

 

評価項目は適切か

MMTは全身の筋力を測定する場合もあるのですが、基本的には必要な筋力を測定する必要があります。

大腿骨頸部骨折の患者に、肩関節のMMTは必要ないですよね。

 

患者に必要なMMTの項目をピックアップしましょう。

 

大腿骨頸部骨折の患者に対し、股関節の内旋・外旋のMMTは必要でしょうか?

人によっては必要ないですし、必要な方も居るはずです。

 

患者の生活歴・ADL・今後の方向性・ゴール設定などから考え、評価項目を考えていけると良いですね。

 

【例えば大腿骨頸部骨折でも】

  • 起き上がれない(起き上がりたい)患者に対してのMMT
  • 立ち上がれない(立ち上がりたい)患者に対してのMMT
  • 歩けない(歩きたい)患者に対してのMMT

では、おなじ頸部骨折でも測定すべきMMTが異なるはずです。

 

【例えば歩けない患者に対してのMMTでも】

  • トレンデレンブルグ歩行がでる患者に対してのMMT
  • 膝崩れが起きる患者に対してのMMT
  • 反張膝が起きる患者に対してのMMT

では、同じ歩行障害でも測定すべきMMTが異なるはずです。

 

そこを考えて実施するMMTを選択している実習生は高評価を貰えます。

 

抵抗の位置・強さは適切か

抵抗の位置・強さは多くの指導者が観察するポイントとなっています。

 

例えば中殿筋のMMTはどこに抵抗を掛けますか?

  1. 大腿骨遠位端
  2. 膝関節外側裂隙
  3. 腓骨外果

 

当然①ですが、たまに②の学生も見受けられます。

 

また、抵抗のかけ方が弱すぎる学生も多いです。

新徒手筋力検査法の最初の方のページを読んでみるとこう書いてあります。

 

「大殿筋などの筋に対して多くの場合は打ち勝つことができない」

 

つまり、大殿筋や中殿筋は検査者が全力で押さえつけてもビクともしないんです。

それなのに、軽く押さえつけて「股関節外転:段階5」と記載されているのをよく見ます。

 

その抵抗、本当に適切でしょうか?

しっかりと練習し、抵抗の加え方が適切であれば実習生は高評価を貰えます。

 

基本肢位が取れない場合を考えているか

臨床現場では、教科書通りの姿勢を取れない患者も多くいます。

 

  • 右大腿骨頸部骨折術後に、左股関節の外転をする場合
  • 股関節屈曲拘縮がある患者に対する股関節伸展をする場合
  • 荷重制限がある患者に対する足関節底屈をする場合

 

そんな時どうしますか?

別法をキチンと考え、準備している実習生は高評価を貰えます。

 

ちなみに

  • 右大腿骨頸部骨折術後に、左股関節の外転をする場合
    →段階2の肢位で抵抗を加える
  • 股関節屈曲拘縮がある患者に対する股関節伸展をする場合
    →昇降ベッドに上半身を乗せ、別法で測定する
  • 荷重制限がある患者に対する足関節底屈をする場合
    →段階3で行い、抵抗は加えない

※この場合、欄外に「別法で実施」と記載すべき

 

このように対処しましょう。

大殿筋・別法

 

時間内に終わらせることができるか

評価時間は限られています。

その時間内で評価を終わらせられることが出来るか?というのは非常に重要です。

 

手際が悪く、MMTだけで30分も40分も使っているようではダメです。

MMTは疲れるので、患者への負担も大きくなります。

 

できるだけ同一肢位の物はまとめて実施するなどの工夫が必要になります。

患者は評価を受けに来ている訳ではありません。

治療に来てるんです。

 

40分の評価時間を与えられたから40分全部使って評価するのではダメです。

可能な限り早く、正確に実施できるように練習しましょう。

 

そういう努力が見える実習生は高評価を貰えます。

 

MMTの豆知識

MMTを実施する上で、実習生に教えておきたい豆知識をお伝えします。

 

なぜMMTの教科書の人は裸なの?

なぜ教科書の人は裸なのでしょうか?

第53回:国家試験より

 

見やすいから?

いやいや、これは余計な重量物を除去した結果です。

 

MMTの段階3は「運動範囲全体に渡って動かすことができるが、徒手抵抗には抗することができない。 」とあります。

つまり徒手抵抗=重量物と考えられ、厳密にいうと段階3の人は裸なら足は上がるけど洋服を着たり靴を履いている場合、足は上がらない」となります。

 

だから教科書って裸らしいんですよ。

 

MMTを表記する場合、筋肉名は使用しない

MMTをカルテやレポートに記載する場合、大腿四頭筋5、大殿筋4というように筋肉名を使用してはいけません。

なぜなら、その筋のみを検査するのは極めて困難だから。

 

例えば、腸腰筋の検査をしようとしても、ほぼ確実に大腿直筋の収縮も入ってしまいます。

だからカルテやレポートに記載する場合は

  • 膝関節伸展:5
  • 股関節伸展:4

というように「関節と運動方向」で記載すべきです。

これは新徒手検査法にもそのように記載してあるので、それに習って記載するようにしましょう。

 

段階2でも立てるし歩ける

MMTをしていると、立ったり歩いたりしてるのに特定の筋が段階2になる人もいます。

そんな時「自分のやり方が悪かったかな?」「失敗したかも」と悲観することはありません。

 

人間は代償運動を利用し、段階2の筋があっても歩くことが可能です。

だから人によっては「ある筋が段階2」であったとしても、それが問題にならない場合もあるんですよね。

 

そんな時は一人で悩まず、指導者に相談してみることをおすすめします。

 

まとめ:指導者は実習生のここを見ている!

  1. 声掛けは適切か
  2. 評価項目は適切か
  3. 抵抗の位置・強さは適切か
  4. 基本肢位が取れない場合を考えているか
  5. 時間内に終わらせることができるか

 

実習生もこの5つのことに注意して実施してみてください。

ここがクリアできていれば、MMTのことで指導者から小言を言われることもないはずです。

 

【参考文献】