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考察の書き方マニュアル|レポートを簡単にまとめる考察を書く方法

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この記事では『考察の書き方』についてお伝えしています。

 

レポートを書くときにいちばん悩むのが考察の書き方ではないでしょうか。

 

「ぜんぜん考察が書けないし言いたいことがわからない!」
「考察って何書いていいか全くわからない…」

 

考察が書けないとお悩みの学生に向けて、読みやすい考察の書き方をお伝えしていきます。

 

考察を書く際の基本

考察を上手く書く基本は4つあります。

 


  1. 結論から書く
  2. 問題点の理由を書く
  3. 問題解決の具体例を書く
  4. 結論を書く

 

この流れで書けば、スムーズに考察は書けますし、実際にこれを教えた学生は1週間かかってできなかったレジュメ作成がわずか2日で完成できるようになりました。

 

まずは考察の書き方を理解し、本当に伝えたい事だけを選んで記載していけば意外とスラスラ書けるもの。

今回はみんな大嫌いな考察が簡単に方法をお伝えします。

 

もちろん、レポートや論文にも活用できますよ!

 

【参考書】

 

 

統合と解釈についてはこちらの記事をどうぞ!

統合と解釈の書き方マニュアル|評価をまとめる統合と解釈を簡単に書く方法
臨床実習生が悩みやすい「統合と解釈」についてお話します。その書き方を分かりやすく、例文を用いてお伝えしますね!

 

考察を簡単に書く基本の解説

考察を上手く書く基本は4つあるとお伝えしました。


  1. 結論から書く
  2. 問題点の理由を書く
  3. 問題解決の具体例を書く
  4. 結論を書く

 

これは、『PREP法』といい、この順序に沿っていけどんな文章も読みやすく、相手に伝わりやすく書けるというものです。

『PREP』とは、①結論 ②理由 ③具体例 ④結論 を英語にしたときの頭文字を並べたものです。

ここからは、PREP法についてお伝えします。

PREP法を活用すれば、考察を書くのもスムーズになるはずです。

 


【PREP法】

  1. P(point)結論
  2. R(reason)理由
  3. E(example)具体例
  4. P(point)結論

 

PREP法の詳しい効果や使い方はこちらの記事をご参照ください。

【論文対策】読みやすい文章を書くために必須「PREP法」をマスターせよ
自分の文章や話がうまく相手に伝わらないと悩んでいませんか?そんなあなたにおすすめなのが「PREP法(プレップ法)」。この文章構成を使えば、論文や学会、研究発表の報告も悩まずスラスラ書くことができます。

 

①考察は結論(point)から書く

考察の基本は『結論から書くこと』です。

 

例えば、大腿骨頸部骨折で歩行障害を呈した患者について書くとします。

 

結論(point)

  • 大腿骨頸部骨折による歩行障害に対し、荷重の増大を目的に介入したら歩行速度が上昇し、自宅復帰できた。以下に報告する。

 

のように、出だしからある程度の流れを説明しましょう。

そうすることで読者は「これからどんなことが書かれていくのか」を予測することができます。

 

②問題点の理由(reason)を書く

PREP法の原則に習うと、次に『理由』を述べる必要があります。

なぜ『①結論』という結果になったのかを1つずつピックアップしていきます。

 

具体的に述べても良いですし、簡単に説明してもOKです。

『【歩行障害を呈した理由は…】』と明確にしておけば、余計なことを書かなくて済みます。

 

読みやすい考察・書きやすい考察というのは、最初から最後まで【歩行障害を呈した理由】について一貫して書き綴っているんです。

 

理由(reason)

  • 歩行障害を呈した理由は、①荷重時痛、②バランス低下という問題点が改善し、機能向上が認められたからです
  • 歩行障害の原因は評価で下肢筋力がMMT3であり、バランスの指標であるBBSが42点であることから、筋力とバランスに原因があると思われます

 

というように、「歩行障害」という問題の決定打となった理由を盛り込んでいきましょう。

もちろん、評価項目からピックアップするのが基本です。

あなたが行った評価項目から、歩行障害の原因になりそうなポイントがいくつか散見されるはずです。

 

③改善した具体例(example)を書く

問題点と理由が書けたら、今度はその問題点を解決するに至った具体例(経緯)を書いていきます。

治療プログラムと最終評価を見ながら、なぜこうなったのか?を説明していくといいです。

 

具体例(example)

  • ①荷重時痛に対しては物理療法と入念なストレッチを実施し、VAS7→2となりました。
  • ②バランス低下に対しては不安定版を用いたバランス訓練を実施し、片足立ちが2秒→10秒以上となりました。
  • ③筋力強化とバランス練習を実施した結果、BBSが42点から52点に上がりました。

 

この例文はものすごく簡単に書いていますので、参考程度にしてください。

〇〇を実施したからこうなった。という流れの具体例を書いていきます。

 

④最後にまた結論(point)を書いて絞める

考察の最後はまとめです。

まとめでは、この考察(レジュメ)が何を伝えたかったのかを書くようにしましょう。

つまり文頭に書いた『結果』をもう一度書けばOKです。

 

結論(point)

  • 上記の結果、大腿骨頸部骨折による歩行障害が改善し、自宅復帰できたことを報告を終わりにする。

 

考察を書く際の注意点

考察を書く際の注意点は、結果に沿わない無駄な文章を入れないということ。

例えば、歩行について書かれているのに肩のROMの情報は不要ですよね。

しかし、歩行改善にアームスイングが関与しているのであれば、肩の情報は必要になるかもしれません。

 

考察には『結果』に関連しない項目はなるべく書かないようにしましょう。

結果に関係ないことを書いてしまうと、そこから脱線し始めてメチャクチャな考察になってしまいます。

基本的に考察は、最初から最後まで一貫した内容を書き続けるということが大切です。

 

PREP法を使った考察のテンプレート

それでは、いままでの話をまとめつつPREP法を使って考察を書いていきます。

 


  1. P(point)結論
  2. R(reason)理由
  3. E(example)具体例
  4. P(point)結論

 

68歳 女性 右大腿骨転子部骨折 自宅復帰を目標にする症例です。

【P】結論
今回、右大腿骨転子部転子部骨折により歩行困難になった女性に対する理学療法を行った。患側の荷重不足と恐怖心から歩行速度の低下につながっており、そこに介入した結果歩行速度が40m/minから60m/minと向上した。
【R】理由
本症例の問題点は歩行速度の低下である。60代後半と若く、自宅に帰っても近所のスーパー(400m程度)に買い物に行くということから、歩行速度の向上と歩行距離の延長が必要だと考えた。現在の歩行速度は15秒/10m、25steps/10m、40cm/stepであり、歩行距離を延長させるには、歩行速度の向上が必須と考え、今回は歩行速度の向上に着目する。
歩行速度が上がらない原因は#1患側の荷重時痛#2バランス低下による転倒リスク#3それに伴う3動作の歩行であると考えられる。荷重時痛は筋収縮時の痛みで、痛みの訴えから術創部が痛みのポイントであることがわかる。痛みによる逃避反応により、ステップ反応や踏ん張りがきかず、健側のみでバランスを取るためにアンバランスである。よって、杖を使用し3動作で歩行しているのが現状である。つまり、痛みをなくして患側の荷重量が増えれば、バランス能力が向上して歩行能力も上がるのではないかと考えられる。
【E】具体例
疼痛に関しては、術後3週ということで創部の湿潤や炎症もなかったので、超音波療法を実施した。超音波後にゆっくりと術創部をマッサージし、対象筋である中殿筋・大腿筋膜張筋のストレッチングも痛みのない範囲で行った。
荷重練習は、初めは臥位でブリッジ動作をするなど、自分で負荷量を決められるように配慮。徐々に座位、平行棒内と移り、最終的に片足立ちで15秒を目指した。(う日本整形外科学会:運動器不安定症の診断基準に則る)そして、声掛けをしながらの歩行練習を平行棒→車輪付き歩行器→杖へと変化させ、2動作の獲得を目指した。
超音波療法とストレッチを実施し、荷重時痛がVAS7→2程度となり、片足立ちも5秒以上できたことから杖歩行の練習に入った。最初は不安そうだったが、呑み込みが良く何度か実施することで安定した歩行を獲得。術後9週で、疼痛はほぼなくなり、2動作の歩行の獲得に成功。10m歩行のタイムを計ると10秒/10m、15steps/10m、67cm/1stepと、大きな改善を認めた。
同じ距離を歩行する場合、広い歩幅で歩ければStepsも減るので、同じ体力でもより遠くまで移動することができる。入院当初に比べ、1stepが1,7倍に広がった事から、単純計算で同じ体力でも1,7倍遠くまで移動できると考えられる。60歳代の健常者の場合、平均歩行速度は59.2m/minとされている(基礎運動学より)本症例はその速度を越えているので、身体機能としては健常者に近づいたと言える。
【P】結論
今回、患側の荷重不足と恐怖心から歩行速度の低下が認められた症例に介入し、歩行速度が40m/minから60m/minと向上した。健常者の歩行速度の平均を上回っているが、まだ杖を使用しており買い物に行くのは不便に感じると思われる。今後さらなるリハビリを続け、杖なしでも同レベルの歩行獲得ができれば、QOLの向上につながるものと考えている。

いかがでしょうか?

架空の症例ですので、不備はあるかもしれませんが、このような流れで書いていくと読んでいてわかりにくさも少ないと思います。

 

ぼくもこの考察は15分で書き上げました。

PREP法を使って評価が整理されていれば、意外とスラスラ書けるものです。

 

学生が考察を書けない、苦手な理由

学生が考察を書けない理由は

 


  1. 結果から逆算できていない
  2. 書きたいことが多すぎる
  3. 統合と解釈ができていない

 

という理由からです。

逆に言えば、このあたりを修正していくことで考察がグッと書きやすくなります。

 

考察を書くには結果から逆算しよう

なぜこのような結果になったのか?

これを常に問いかけていくと結論が出てきます。

 

  • ROM低下、筋力低下、バランス低下…だから歩行できないんだ!

 

ではなく

 

  • 歩行ができないのはなぜか→バランスが悪い→バランスが悪いのはなぜか?→筋力が弱い→筋力低下が起こっているのはなぜか?→術創部の痛みげ原因ではないか

 

というように逆説的に考えていくと考察は書きやすいと思います。

そうすることで脱線しにくく、伝えたい事の一貫性を保つことができます。

「結論」から始まり「結論」で終わることは、考察のミチシルベになるんです。

 

考察は書きたいことを絞る

学生に多いのが書きたいことが多すぎるという問題。

一生懸命評価し、たくさんの問題点を出したのだから全部書きたい気持ちも分かります。

でもレジュメに書ける量は決まっていますので、まずは『要点』を絞り、それに関連した項目を書き出していきましょう。

 

「私のやった評価は無意味だったんですね…。」

 

と落ち込む学生もいますが、それは間違っています。

「ここにアプローチしても効果が無い」というエビデンスを手に入れる事ができたのでプラスであると考えられますよね。

 

効果が無いとレジュメに記載することはできませんが、レジュメを書くために臨床実習に参加している訳ではないということを忘れないでください。

この「取捨択一」は考察を書くうえで非常に重要になります。

要らない文章はスッパリと削りましょう。

 

考察を書くには統合と解釈をきちんとする

  • Aという問題点は評価①と評価②の結果から断定できる。
  • 評価①と②の結果から問題はAであると思われる。

 

これが統合と解釈です(メチャクチャ簡単に説明しています)

自分のやってきた評価を統合し、複数の事柄から今の現象を解釈してください。

 

それをするためにICFを活用すると分かりやすくなります。

学生がよくわからないICFの書き方を分かりやすく簡単に教える【リハビリ臨床実習対策】>>>

 

まとめ:考察は1つの事に絞ると書きやすい

 

長々と説明をしてきましたが、考察は1つの事に着目して書いていきましょう。

複数の問題点にフォーカスすると、書き手は迷子になりやすいです。

だから考察を書く前に、まずは「目的」を明確にすることが非常に重要となります。

 

その目的を達成するにあたり


  1. 結果を書く
  2. 問題点の理由を書く(評価項目から抜粋)
  3. 改善方法を書く(治療プログラムから抜粋)
  4. 結果を書く

 

という流れを意識することで、サクッと簡単に読みやすい考察が完成します。

ぜひ参考にしてみてください。