【下肢解剖学】学生が知ってると有利になる重要なポイント【国試・実習対策】




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ここでは、臨床実習でよく遭遇する「下肢」について超簡単に学んでいきましょう。

 

参考文献

 

 




下肢の骨格筋を覚える!重要なポイント

解剖学の基本は「筋」と「骨」です。

個々の名称や神経、作用は重要なのですが、もっと重要なポイントを挙げていきます。

 

起始・停止

骨格筋の最も基本的で、最も重要です。

起始・停止は国家試験でも臨床実習でも、そして理学療法士になってからもずーっと大切。

 

起始・停止を覚えているだけでその筋の作用も分かりますし、動きを見るだけでどの筋が弱いかなんとなく判断できるようになります。

とにかく、起始・停止はほぼ確実に覚えておきましょう!

 

ちなみに、筋が付着するのは骨です。

そして、『骨が出っ張ってる所』に筋は付着します。

 

  • :下前腸骨棘(大腿直筋の起始)
  • :大転子(中殿筋の停止)

  • :脛骨粗面(大腿四頭筋の停止)
  • :腓骨頭(大腿二頭筋の停止)

 

このように、ボコッと盛り上がったところは何らかの筋の起始・停止になっている場合が多いです。

ほかにも、ザラザラしている(殿筋粗面、転子間稜など)部分や、凹んでいる部分(腸骨窩など)も筋の付着部となっているので覚えておきましょう。

 

筋は骨の凹凸やザラザラしたところに付着する

 

困ったら『筋の起始・停止一覧表 ≫』をご参照ください

 

筋の表現方法を知る

筋の名称に大〇〇筋、小〇〇筋、長〇〇筋、短〇〇筋などと名前がついています。

それは類似している筋を区別するための物であり、表現方法の違いとして覚えておいてください。

 

【筋の名称のポイント】

  • 大、小:筋の大きさを表す。起始・停止が同じ又は近いものを区別する
    例)小殿筋(腸骨翼の外面-大転子前外側)、中殿筋(腸骨翼の外面-大転子外側)

 

  • 内、外、上、下:筋の場所を表す。作用が同じだが位置する場所が異なるものを区別する
    例)内側広筋・中間広筋・外側広筋(全て膝伸展だが、位置する場所が違う)

 

  • 長、短:筋の長さを表す。作用が同じで、筋の走行も同じものを区別する
    例)長内転筋・短内転筋(共に恥骨結合前-大腿骨粗線で作用が内転だが長さが違う)

 

主動作と補助動作を覚える

筋は主に動かす方向と、補助的な作用をする場合があります。

例えば、長内転筋は内転が主動作ですが、股関節の屈曲と外旋の作用も持ちます。

 

これは、起始が恥骨結合前面で停止が大腿骨粗線(大腿後面にあって、上下に縦走する線状の隆起)に停止しています。

長内転筋(前額面)

長内転筋(内側から見た矢状面)

 

画像を見ればわかりますが、起始より停止が後方に位置しますよね。

このまま起始方向に停止が収縮して引っ張られれば、わずかながら股関節は屈曲する、と言うわけです。

 

そして、大腿骨後面に停止しているので筋収縮が起これば、股関節は外旋方向にも誘導される、と言うわけです。

 

ここまで勉強して何が言いたいのか?というと、筋の作用や筋の名前は、起始・停止を覚えていればなんとなくわかるという事。

だから学生のみんなは起始・停止は確実に覚えておこう!

 

文字で覚えるのが苦手なら、絵にかいて覚えるのが一番手っ取り早いです。

ここに骨の画像を置いておきます。

前面

後面

これを印刷し、赤ペンで筋を書いていきながら覚えるといいですね。

 

下肢の神経を超簡単に覚える!重要なポイント

下肢の神経は比較的簡単に覚えれるのでパパッと覚えてしまってください。

 

  • 大腿前面筋:大腿神経支配
  • 大腿後面筋:脛骨神経
  • 大腿内側筋:閉鎖神経
  • 大腿外側筋:なし(靭帯しかない)

 

  • 下腿前面筋:深腓骨神経
  • 下腿後面筋:脛骨神経
  • 下腿外側筋:浅腓骨神経
  • 下腿内側筋:なし

これさえ覚えておけば、〇〇筋が〇〇神経で…と、覚えなくてもOK。

場所で覚えちゃいましょう。

 

ちなみに、お尻の筋肉は、深層外旋六筋のうち

  1. 大腿方形筋が坐骨神経
  2. 外閉鎖筋が閉鎖神経
  3. 他は仙骨神経

なので大腿方形筋と外閉鎖筋だけ覚えておけばOK。

 

間違えやすいのが大殿筋は下殿神経で、中殿筋と小殿筋は上殿神経。

大殿筋が上殿神経じゃないので間違えないように!

なんでだろうね?

 

これで下肢の解剖学の勉強はおしまいです。

 

要は

  1. 起始・停止を覚える
  2. そうすれば作用が分かる
  3. 筋の場所が分かれば神経も分かる

ということです。

 

解剖学が苦手な人は、まず起始・停止から覚えていく事をおすすめします。

参考文献