実習期間中ですが、中止を考えています。もう限界です。
そんな質問がyahoo知恵袋に投稿されていました。
2012年の投稿なのでかなり古い質問なのですが、あれから十数年、理学療法士の実習も大きく変わりました。
現在はCCS(clinical clerkship)という指導方式に変わり、臨床実習もそこまでキツくありません。
でも学生からすれば、実習は辛いもの。
もしも少しでも「実習を辞めたい」「実習に行きたくない」と思ったら、この記事を読んでみてください。
- 実習を辞めたらどうなるの?
- 実習を辞めたいと思ったらどうすればいいの?
- 実習が辛い時はどうすればいいの?
そんな話をしていきます。
理学療法士の学生(PT)が臨床実習を辞めたらどうなる?
臨床実習を辞めてしまうと、単位が取れなくて留年か退学・・・なんてことにはならないので安心してください。
基本的には救済措置があります。
学校の指導室で教員と面談
実習を途中で辞めてしまうと、単位が取れません。
このままでは留年してしまうので、そうならないためにまずは学校の教員と面談が組まれます。
- なぜ実習を辞めたのか
- 今後どうしたいのか
この2点を話し合います。
なぜ実習を辞めたのか聴取することで、今後の学生指導にも役立てますし、実際に学生がわるいのでなく実習指導者が悪い場合もあります。
そこを明確にするために、教員に「なぜ辞めたいと思ったのか」を正直に話しましょう。
そして、今後どうしたいのか?を問われることになります。
選択肢としては3つあります。
- 違う実習先で再実習して単位を取る
- 今年は実習に行かず、留年して来年もう一度挑戦する
- 理学療法士になるのを諦める
1を選択すれば、新しい提携先の実習地を用意してくれます。
期間は不足している出席日数分なので、いつ辞めたか?によって期間が異なります。
2022年現在、新型コロナウィルス流行の影響で新しい実習先が用意できない可能性もあります。
その際は、自分の学校で架空症例を元に疑似的な臨床実習を行うかもしれません(2020年~21年はそうでした)
再実習する場合
臨床実習を辞めても、再実習の場が設けられるのが普通です。
もう行きたくないかもしれませんが、環境が変われば実習はクリアできるかもしれません。
また、受け入れ先も再実習だと分かっていれば、それほど厳しく接してこないと思います。
正直な話、再実習ができるのであればやったほうが良いです。
辞めてしまった実習を思い出して嫌になる気持ちも分かりますが、再実習は周りの人が気を使ってくれるのでそこまで大変ではありません。
周囲から何か言われるかもしれませんが、再実習になったことなんて理学療法士になってしまえば全く関係ないし、みんなすぐに忘れます。
再実習できるならラッキーと思ったほうが良いです。
留年する場合
留年する場合はちょっと過酷です。
来年は今の後輩と同じ空間で授業を受けなければなりませんし、少し肩身の狭い思いをします。
友達もできないかもしれませんし、同級生は一足先に現場に出るので惨めな思いをするかもしれません。
また、学費も多くかかるので親にも報告しないといけません。
でも留年するメリットもあって、もう一度同じ授業や実習を受けることができるので少しイージーモードになります。
強くてニューゲームです。
臨床実習の失敗から、少し頭を冷やす期間もできますし、実習対策もできます。
お金が用意できてメンタルが保てるのであれば留年も視野に入れて良いと思います。
私の学年にも留年した人がいましたが、最初は馴染めていなかったけど1か月もすれば普通に飲みに行ったり遊んだりしていたので、肩身の狭い思いをするのは本当に最初だけだと思います。
退学する場合
退学する場合、理学療法士を目指すことが出来なくなります。
高卒の資格のみとなってしまうので、それでよければ退学をして別の道に進むのもアリです。
理学療法士の養成校から別の学校に編入することもできるかもしれないので、調べてみてください。
最近では通信講座でも大学卒の資格が貰える場合もあるので、確認してみることをおすすめします。
私の友人で、一度学校を辞めたのに別のPTの学校に入学しなおして理学療法士になった人がいます。
なんでそうしたのかよくわかりませんが、そういう人もいます。
理学療法士の学生(PT)が実習を辞めるにはどうする?
実習を辞めるには、いくつか方法があるのでそれを紹介していきます。
担当教員に相談する
「実習を辞めたい」「もう行きたくない」という旨の連絡を担当教員にしてください。
そうすると面談が組まれます。
多くはその教員が実習先に出向き、あなたと指導者に話を聞く場を設けるんです。
そこで、なぜ辞めたいのかをしっかりとお話しすることで、解決策がいくつか出てきます。
- 実習指導者の変更
- 課題を減らす
- 実習日数を減らす
この条件でも実習を辞めたい場合、2~3日間のお休みが与えられます。
その間にあなたは学校に行き、教員と面談を繰り返します。
頑張れそうな場合は、実習続行。
それでも実習に行きたくない場合は実習は「中止」という判断が下されます。
実習指導者に相談する
「実習を辞めたい」「もう行きたくない」という旨を実習指導者に直接してください。
すると、実習指導者から担当教員に連絡が行きます。
その後は、前述した「担当教員に相談する」と同じ流れになります。
逃げる
できればやってほしくないのですが、逃亡(無断欠勤)することで実習は中止になります。
まず、朝あなたが来ない時点で学校に連絡が行きます。
その後、学校からあなたの携帯電話や家の電話に連絡が行きます。
それでも連絡が取れない場合、親に連絡が行きます。
親もあなたの行先を知らない場合、教員があなたの家に直接行きます。
学校の友人に聞き込みを行い、アルバイト先や交友関係に連絡が行きます。
逃げ切ることは出来ないと思います。
逃げてる間は多くの人に迷惑をかけます。
捕まれば、教員や親からすごく怒られるとおもうので、逃げないで正直に「辞めたいです」と教員に伝えたほうが良いと思います。
ただ、どうしても思考が回らず逃げ出す(無断欠勤する)こともあるかもしれません。
その場合、逃げ回らないで夕方くらいにでも学校に電話して謝りましょう。
理学療法士の学生(PT)実習が辛い時はどうする?
実習がどうしてもつらい時はどうすればいいのか、対処法をお伝えします。
教員に相談する
基本的には学校の教員に「実習がシンドイです」と相談してください。
「実習なんてツラくて当たり前だ!」と言われてしまうかもしれませんが、相談することで何らかの対策を打ち立ててくれるかもしれません。
- 実習指導者の変更
- 課題を減らす
- 実習日数を減らす
そうなってくれればラッキーですよね。
頑張りすぎず、ひとまず相談してみてください。
メチャクチャ手を抜く
CCS方式になって、実習先が合否を決めることが出来なくなりました。
なので、実習がシンドイ場合はメチャクチャ手を抜くという方法もあります。
デイリーノートは1ページで良いですし、レジュメなんかめちゃくちゃでもいいんです。
見学中は特に何も考えなくて良いですし、リハビリ中は事故さえ起こさなければ別に何をしてもいいです。
患者には申し訳ないと思うかもしれませんが、こちらは学生ですし足りない治療は指導者が行ってくれるので問題ありません。
提出物も「忘れました」「疲れていてできませんでした」と正直に言えれば出さなくてもOKです。
もちろん、総合評価は低くなるし「ダメな学生」と思われてしまいます。
でもあくまで目標は学校を卒業して国家試験に通ることなので、実習を頑張ってA判定もらう必要なんてないんですよね。
休む
最終手段は休むことです。
臨床実習は予定日数の7割以上出席していれば単位は貰えます。
40日間の実習なら28日以上出席してればOKなので、10日も休めます。
3日以上休むと、医師の診断書が必要になるので「腹痛」「頭痛」「生理痛」「親族の葬式」「子供の熱発(既婚の学生のみ)」等で突発的にお休みを貰うと良いと思います。
もちろん嘘でOK。
特に「親族の葬式」は父・母・祖母・祖父だと届け出が必要になってしまう可能性があるので、「親戚」などちょっと血縁関係が遠い人を使うと良いと思います。
ちょこちょこと1~2日くらいなら休んでも良いです。
リアルに熱が出た場合はチャンスなので、「いま実習中で周囲にうつして迷惑をかけられない」とか言って医師の診断書に「5日間の休養が必要」などと書いてもらって長期休暇をゲットします。
それでも実習は通るので問題ないです。
私は胃痛でずる休みをしようとしたら、関連病院の内科に連れて行かれて胃カメラを飲まされてしまったことがあります。
もちろん、メチャクチャ奇麗な胃でしたよw
そんな失敗もあるので注意してくださいね。
理学療法士(PT)の実習は厳しくないけど大変
理学療法士の実習が辛いのは当然ですが、昔ほど厳しくはありません。
殴る・蹴る・怒鳴る・徹夜でレポートを仕上げる・深夜まで残されると言った行為は今はほとんどないと思います。
私が実習してたころは、レポート60枚書いても全部却下で書き直しさせられたり、普通に21時まで残されたり、徹夜して実習に行ったりしていました。
クソですよ。
でもそんなパワハラ環境も、もう昔の話。
今はラクチンなので、そんなにビクビクせずに実習に参加してくれればいいと思います。
それでも、実習は辛いです。
学びに来てる身だから給料は出ないですし、慣れない環境でストレスもたまります。
まぁみんな大変なので、くれぐれも我慢しすぎないようにしてくださいね。
まとめ
理学療法士の学生(PT)が臨床実習を辞めたらどうなる?
- 学校の指導室で教員と面談する
- 再実習する
- 留年する
- 退学する
理学療法士の学生(PT)が実習を辞めるにはどうする?
- 担当教員に相談する
- 実習指導者に相談する
- 逃げる
理学療法士の学生(PT)実習が辛い時はどうする?
- 教員に相談する
- メチャクチャ手を抜く
- 休む
実習が辛くて病んでしまうより、こういったリフレッシュをしたほうが良いと思うんですよね。賛否ありそうですし、怒られそうですが私は見ず知らずの実習指導者や患者よりも、自分の体の方が大切だと思います。