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【学生向け】リハビリマッサージで得られる4つの効果|臨床で使える評価・手技ポイント付き

治療手技の解説
  • 実習でつらい思いをしたくない
  • 楽しく過ごしたい
  • 人間関係が不安だ
  • 実習を落としたくない

そんな学生に向けて「実習を楽しんでほしい」と願いを込めたnoteを作成しました。

学校では教えてくれない、実習中の過ごし方を教えます。実習に悩んだらぜひ覗いてみてください。

 

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「理学療法士ってマッサージできるんですか?」

学生さんからよく聞かれる質問のひとつです。

結論からいうと、法律的に「マッサージ」という言葉はあん摩マッサージ指圧師が使える表現なので、理学療法士が行うときは 「リラクゼーション」 と呼びます。

 

でも、やっていることは患者さんの筋をほぐしたり、血流を良くしたりと“マッサージ”とほぼ同じ。

このリラクゼーションは、ただ「気持ちいいから」やるのではなく、リハビリの成果を高めるための大切な武器になるんです。

 

この記事では、

  1. 理学療法士がマッサージ(リラクゼーション)を行う目的
  2. 実際にどんな効果があるのか
  3. 学生が実習で覚えておくべきポイント

をわかりやすく解説していきます!

 

理学療法士がマッサージできない理由

まず大前提として「理学療法士はマッサージできない」と言われるのは、法律的な表現の問題です。

  • あん摩マッサージ指圧師 → 「マッサージ」と表現してOK
  • 理学療法士 → 「リラクゼーション」として行う

内容はほとんど同じですが、呼び方が違うんですね。

学生実習などで「PTはマッサージできない」と言われたら、こういう背景があると覚えておきましょう。

 

マッサージ(リラクゼーション)の目的と効果

理学療法士がマッサージを取り入れる理由は、大きく3つあります。

 

① 患者さんのコンディションを把握する

まずは 「触れること」 で体の状態を確認できます。

  • 筋肉が硬くなっていないか
  • 冷感がないか
  • 腫れはないか

などをチェックしながら、今日の状態を把握できます。

実際に触れることで「昨日より筋緊張が強いな」など、変化に気づけるんです。

 

② 運動効果を最大限に引き出す

マッサージで血流が良くなると、筋肉の温度が上がり、動きやすくなります。

その結果

  • 筋収縮がスムーズになる
  • エネルギー効率が良くなる
  • 運動中のケガを予防できる

まるで準備運動と同じような効果が得られるんです。

 

例えばスクワットをする前なら大腿四頭筋をほぐす、歩行練習の前なら歩行に関わる筋を緩める、というように目的に合わせて実施します。

 

③ 筋疲労を回復させる

筋肉を使うと「乳酸」が溜まって疲労感や筋肉痛の原因になります。

マッサージで血流を促進すれば、その乳酸を除去しやすくなるんです。

 

これにより

  • 翌日のリハビリも意欲的にできる
  • 良いコンディションで運動を継続できる

といったメリットがあります。

 

マッサージをする部位と順番

「どこから始めるか?」も大事なポイントです。

  • 基本は大きな筋肉(大腿・上腕など)から
  • いきなり鼠径部や腋窩などデリケートな場所はNG
  • 最初は膝や前腕など、不快感の少ない部位から入るのがベター

患者さんにとって「不快に感じないか」がすごく重要です。

いきなり大腿をゴリゴリ触ると、びっくりされて信頼を失うこともあります。

 

マッサージ(リラクゼーション)のコツ【学生向け】

  1. 部位の順番を意識する
    初めは膝や前腕、腰など不快感が少ない部位から、大腿や上腕など大きな筋肉は後半に
  2. 力加減は“ゆっくり”が基本
    強すぎると痛みや警戒心につながる。弾力を感じながら、血流がじんわり増えるイメージで
  3. 触れる前に声をかける
    「これから軽くほぐしますね」などで患者さんの緊張を和らげる
  4. 目的に合わせて筋を選ぶ
    運動前 → 動かす筋肉を中心に
    運動後 → 疲労している筋肉を中心に
  5. 観察しながら調整する
    筋の硬さや表情を見て強さや範囲を調整
  6. 「痛い」と言われたらすぐに調整

 

まとめ:マッサージは信頼関係を築くきっかけになる

マッサージ(リラクゼーション)は

  1. 身体評価(コンディション把握)
  2. 運動の効果を高める
  3. 筋疲労を回復させる

という3つの大きな目的があります。

 

さらに「気持ちいい」と感じてもらえることで、患者さんからの信頼も得やすいんです。

「PTはマッサージできないから」と避けるのではなく、治療の一環としてうまく活用できると、患者さんとの関係性もぐっと良くなりますよ。

学生さんは実習で「触れることの意味」を意識して取り組むと、評価の理解も深まります。