実習中はとても忙しいですし、疲れるし、睡眠不足になりやすく、結果的に免疫が下がり、体調不良になりやすいです。
実習は休めない…そんな考えを持っていませんか?
実際にそんなことはなく、むしろ実習中に体調不良になった学生は積極的に休むことを指示されています。
今回は、実習中に体調不良になった時にどうすればいいのかを、お伝えしていきます。
具合が悪くなった学生は休むべき
実習中に具合が悪くなった学生は、基本的には休んでください。
朝体調が悪ければ、養成校と実習先に連絡して休みを貰い、すでに実習地に来てから体調不良になったら指導者に報告して早退してください。
体調不良とは以下の事をさします
- 明らかな熱発
- のどの痛み・鼻汁・咳
- 関節の痛み
- 腹痛・吐き気
これらは感染症の恐れがあるため、速やかに実習指導者に連絡してお休みを貰ってください。
連絡の方法
体調不良の際の連絡には、いくつかポイントがあるので、その方法をお伝えします。
まず連絡のタイミングですが、症状が出た時点で連絡をすべきです。
前日から体調が悪い場合は、夜間に実習先に連絡しても誰もいないので、養成校の教員に報告し、指示を仰ぎましょう。
そして翌朝、指導者が出勤しているタイミングで電話をかけます。
始業開始時間の15分前であれば、問題ありません。
もし指導者が不在の場合は、実習先の管理者(所属長)や、その他の理学療法士スタッフに報告し支持を仰いでください。
【電話連絡テンプレート】おはようございます、理学療法実習生の〇〇と申します。
指導者の〇〇さんはお手すきでしょうか。
-電話が指導者に代わる-
おはようございます、理学療法実習生の〇〇と申します。
本日、体調不良のためお休みをいただきたいのですがよろしいでしょうか。
このように伝えれば、指導者からいくつか質問があり、かつ指示が出ます。
自分の症状を伝えられるように、あらかじめメモ等を残しておくと良いですね。
- 熱の有無(正確な温度を測っておく)
- 症状(熱・咳・頭痛・のどの痛みなど)
- 症状がいつ出たか
- 受診したか
など
そして、指導者から指示をもらい、従ってください。
その後、すぐに学校にも連絡を入れてください。
医療機関を受診する
体調不良の際は、医療機関を受診します。
自己判断で、単に休んでいるだけではダメ。
医療機関を受診したか否かって、重要なんですよ。
理由は、診断名を明確にするためです。
たんなる風邪なのか、それともウイルス性のものなのかが重要で、あなたの診断次第では、あなたが関わった患者やスタッフの状態を観察しないといけません。
たとえばインフルエンザには潜伏期間が48時間くらいあります。
症状のない期間にあなたが触った患者が、インフルエンザにかかってしまう可能性もあります。
医療学生なので、自分の体調のみならず周囲への気配りの為に、医療機関の受診をおすすめします。
体調不良はどれくらい休めば良いの?
体調不良で休む期間は、1~5日です。
インフルエンザも、コロナも隔離が必要なので、実習先や養成校の指示に従ってください。
ちなみに、感染症で数日間の療養が必要になっても実習中止にはなりません。
指導者と養成校でうまく調整してくれるはずなので、安心してください。
医療学生は医療者という自覚を持つ
実習はできれば休みたくないですよね。
しかし、体調不良のまま実習を続けても、結局周囲に迷惑が掛かってしまいます。
仮に、あなたのせいで感染症が蔓延したらどう責任を取ればいいのか分かりませんよね。
実習地の指導者目線から言うと、実習が中止になるよりも、患者やスタッフにうつされることのほうが厄介です。
あなたも医療学生の端くれなら、医療者としての責任感を持って行動してください。
これは、私たち医療者にも当てはまります。
私も、体調が少しでも優れないと思ったら、すぐに休みますし受診もします。
私のせいで病院が閉鎖してしまうと、損害が毎日数百万円単位ででてしまうので、それを考えたら無理して出勤なんてとてもじゃないけどできません。
まとめ:実習中に体調不良になったら休もう
実習中に体調不良になったら、指導者と養成校に連絡して休みを貰いましょう。
そして医療機関を受診し、指示された日数休んでください。
病気で数日休んだからといって、実習が中止になることはありません。
医療者として、正しい行動をとることをおすすめします。