国家試験ではかなりの確率で出現するzancoli(ザンコリー)の上肢機能分類。
覚えるのが大変だー!と思っていませんか?
確かにあの機能分類表を丸暗記するのは非常に面倒くさいのですが、コツを掴んでしまえば結構簡単に理解することができます。
こんな簡単な問題で点数を落とすのはもったいないので、ぜひこの記事を読んで点数アップに役立ててください。
▽動画で詳しく覚えたい方はこちら▽
理解しないで良いからパッと覚えたい方はこのまま本文に進んでください。
zancoli(ザンコリー)の上肢機能分類の覚え方(表は覚えなくて良い)
これをバッチリ覚えなくても、何となく国試で解けてしまう方法をお伝えします。
C5以上残存の場合
C5以下残存の場合は超簡単。
肘の屈曲機能が残存しているかしていないかです。
肘が屈曲できればC5まで残存していると考えられます。
さらにC5はAとBに分けられていますが、これも簡単。
ビールがジョッキで飲めない場合はA、飲める場合はBです。
腕橈骨筋の機能は肘回内外中間位での肘屈曲なので、ビールジョッキを口に運ぶ動作がちょうどいいんですよね。
C6以上残存の場合
C5が肘の屈曲だったのでC6は肘の進展と手首の機能です。
これも簡単ですね。
背屈が弱いけどできる場合(抵抗に負ける)はC6のAです。
で、C6のB(抵抗に勝てる)はいくつかに分かれているんですが、ここは語呂合わせで覚えてください。
「江藤(えとう)さんがどれだけできる?」でOK。
- え…円回内筋
- とう…橈側手根伸筋
- さん…上腕三頭筋
で覚えます。
- 何もできない場合…Ⅰ(1つもできないのⅠ)
- え、とうができる場合…Ⅱ(2つできるのⅡ)
- え、とう、さんができる場合…Ⅲ(3つできるのⅢ)
もうこれでいいです。
これを覚えれば点数は取れますよ。
C7・C8以上残存の場合
ここが鬼門。
今まではC5…肘の屈曲、C6…肘の伸展と「屈→伸」の順できましたがC7とC8に関してはそれが逆転します。
C7…指の伸展、C8…指の屈曲と「伸→屈」の順になります。
ややこしいので気を付けるように!
C7は指の伸展ですが、C8も含めて「小指が優位」と覚えましょう。
それだけでC7もC8も覚えたようなもん。
- C7のAは小指側だけ伸ばせる、Bは親指側も伸ばせる
- C8のAは小指側だけ曲げられる、Bは親指側も曲げられる
それだけ。
筋肉名は別に覚えなくても良いです。
だってもし筋の名前が出てきたとしても○○伸筋とか書いてあるから一発で分かるでしょう。
まとめ:zancoli(ザンコリー)の上肢機能分類は動きで覚える
- C5…ビールジョッキで飲めない(A)ビールジョッキで飲める(B)
- C6…えとうさん(円回内筋・橈側手根伸筋・上腕三頭筋)が全くできない(Ⅰ)「えとう」ができる(Ⅱ)「えとうさん」ができる(Ⅲ)
- C7…小指が伸びる(A)親指も伸びる(B)
- C8…小指が曲がる(A)親指も曲がる(B)
zancoli(ザンコリー)の上肢機能分類は難しい!と諦めないで、もっとゆるーく覚えてください。
そんなに難しいものではないですし、表を丸々覚えなくても自分が覚えやすいように工夫していけばいいと思います。
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